作品works
八王子市『F-HOUSE』05.2011
準防火地域に建つ木造伝統工法の住宅です。
伝統工法の要素として、石場建て・足固め・渡り腮組・貫・差し物・登梁・力貫を用いている。
伝統的な工法を取り入れつつも、デザインは、無駄な線を極力廃し、主要軸組を1間ピッチで反復させることにより、小気味の良いリズム感を生み出し、現代的な風体になるような規矩を取り入れている。
外部仕上は、リシン掻き落し、内部仕上は、珪藻土押さえである。内部の工夫として、軸組を際立たせるために木部の露出を抑えている。つまり、外周内壁は大壁とし、間仕切壁を真壁としている。また、壁も収納建具や間仕切り建具に至るまで、白色に統一し、軸部の演出に一役買っている。
施工費も伝統工法を一般に幅広く広めるために、50坪弱の建坪ではあるが、3,000万円を切る費用で建つよう各工種共、甚大な努力をしている。
This building is built with traditional wooden technique.
On the other hand, it has modern design balance with simple lines, brisk rhythm of columns arranged in order.